新宿の喫茶店では以前、丸井の裏にあるらんぶるをご紹介した。もうひとつ新宿で、たまに立ち寄る店がある。
私の使っているカメラはキャノンで、キャノンのサービスセンターというのが西新宿、駅でいうと都庁前駅付近にある。たまにカメラの掃除をしてもらいにそこへ行くのだけれど、そのカメラの掃除には一時間ほどかかり、その間どこかで待っていなくてはならない。
東側に行ってなにかして帰ってくるには、一時間というのは案外足りない。(私には)
というわけで、周りにはマクドナルドやドトールや大戸屋なんかもあるんですが、私の足は喫茶店へ。
煙草を吸う訳でもないし、煙草の煙が好きな訳でもないけれど、それを差し引いても喫茶店の魅力には敵わない。
扉を境に外の世界と遮断され、ゆっくりと時間が流れているように感じるからかもしれません。
時間を潰さなくてはならないというときに、が多いので厳密には道草ではないですね。
まあ、細かいことは気にしないで続けましょう。
たまにだけれど、ちょっと変わったメニューのある喫茶店がある。
もちろん、店主の発想がユニークなだけかもしれないけれど、聞いてみると意外なルーツに辿り着くことがあるから面白い。
今日ご紹介するトップコーヒーショップには、オイスター(牡蠣)の燻製をのせたトーストがある。
初めは、変なの!と思っていたが、だんだん気になるように。
行くたびに周りのテーブルを見渡すと、頼んでる人も結構いる。
あるとき、食べてみるとこれが意外なほどに美味しかった。
トップコーヒーショップは、西新宿の他に、渋谷のハチ公口、駅前と道玄坂の途中にもある。
西新宿の店は、新宿駅から都庁前の方向へ歩いていく屋根のある動く歩道の途中にあるので、その建物の全貌を見ることはできない。
ホットコーヒーはサイフォンで一杯ずつ淹れられ、アイスコーヒーにはミルクではなくホイップされた生クリームがのってくるのが特徴。
この生クリームの載った姿が好きで、アイスコーヒーを注文する機会が多いように思う。
後日、取材をし話を聞くと、創業は昭和22年、戦後すぐ。初めは渋谷駅前の魚屋だったことがわかった。
のちに闇市(マーケット)のつてで仕入れた缶詰や洋酒を扱う輸入食料品店となって、昭和27年に喫茶店をスタートさせた。
店で扱っている缶詰を使ってなにかよいメニューができないだろうか?と、オイスタートーストはそんな流れで出来上がったメニューだった。
いち客として過ごしているのでは、こんなふうにルーツを聞く機会というのはそうそうあるものでもないかもしれないが、長年営業している店には必ず歴史がある。その歴史の中には意外なスタートもときにはある。
店の数だけの、店の物語。それをこれからも取材できたらいいなと思う。
この店にはどんな歴史があって、どんな物語が繰り広げられてきたのだろう?
そんなふうに考えながら、楽しむ珈琲時間は、少し特別なものになるかも。しれない。
●トップコーヒーショップ(新宿西口店)
新宿区西新宿1-9-18 1F
03-3343-3023
JRほか各線新宿駅より徒歩3分(新宿駅直結)
8:00~22:00
日曜日定休
トップアイスコーヒーM550円/W650円
オイスタートースト580円
レアチーズケーキ400円
東側に行ってなにかして帰ってくるには、一時間というのは案外足りない。(私には)
というわけで、周りにはマクドナルドやドトールや大戸屋なんかもあるんですが、私の足は喫茶店へ。
煙草を吸う訳でもないし、煙草の煙が好きな訳でもないけれど、それを差し引いても喫茶店の魅力には敵わない。
扉を境に外の世界と遮断され、ゆっくりと時間が流れているように感じるからかもしれません。
時間を潰さなくてはならないというときに、が多いので厳密には道草ではないですね。
まあ、細かいことは気にしないで続けましょう。
たまにだけれど、ちょっと変わったメニューのある喫茶店がある。
もちろん、店主の発想がユニークなだけかもしれないけれど、聞いてみると意外なルーツに辿り着くことがあるから面白い。
今日ご紹介するトップコーヒーショップには、オイスター(牡蠣)の燻製をのせたトーストがある。
初めは、変なの!と思っていたが、だんだん気になるように。
行くたびに周りのテーブルを見渡すと、頼んでる人も結構いる。
あるとき、食べてみるとこれが意外なほどに美味しかった。
トップコーヒーショップは、西新宿の他に、渋谷のハチ公口、駅前と道玄坂の途中にもある。
西新宿の店は、新宿駅から都庁前の方向へ歩いていく屋根のある動く歩道の途中にあるので、その建物の全貌を見ることはできない。
ホットコーヒーはサイフォンで一杯ずつ淹れられ、アイスコーヒーにはミルクではなくホイップされた生クリームがのってくるのが特徴。
この生クリームの載った姿が好きで、アイスコーヒーを注文する機会が多いように思う。
後日、取材をし話を聞くと、創業は昭和22年、戦後すぐ。初めは渋谷駅前の魚屋だったことがわかった。
のちに闇市(マーケット)のつてで仕入れた缶詰や洋酒を扱う輸入食料品店となって、昭和27年に喫茶店をスタートさせた。
店で扱っている缶詰を使ってなにかよいメニューができないだろうか?と、オイスタートーストはそんな流れで出来上がったメニューだった。
いち客として過ごしているのでは、こんなふうにルーツを聞く機会というのはそうそうあるものでもないかもしれないが、長年営業している店には必ず歴史がある。その歴史の中には意外なスタートもときにはある。
店の数だけの、店の物語。それをこれからも取材できたらいいなと思う。
この店にはどんな歴史があって、どんな物語が繰り広げられてきたのだろう?
そんなふうに考えながら、楽しむ珈琲時間は、少し特別なものになるかも。しれない。
●トップコーヒーショップ(新宿西口店)
新宿区西新宿1-9-18 1F
03-3343-3023
JRほか各線新宿駅より徒歩3分(新宿駅直結)
8:00~22:00
日曜日定休
トップアイスコーヒーM550円/W650円
オイスタートースト580円
レアチーズケーキ400円
- 塩沢 槙(しおざわ まき)
- http://www.makishiozawaphotography.com
- 塩沢槙 写真執筆事務所ブログ
- 撮影業・執筆業。1975年生まれ、東京都出身。1999年~2000年ロンドンへ留学。帰国後、大学在学中より仕事を始める。近年は東京の街や文化、日々の生活・暮らしに特に興味を持ち、書籍の制作を中心に活動中。2007年『東京プチ・ヒーリング』、2009年『東京ノスタルジック喫茶店』、2010年
『東京・横浜 リトル・カフェ物語』を河出書房新社より上梓。2011年7月、撮影・執
筆共に手がけた著書4冊目となる『東京ノスタルジック喫茶店2--郷愁の喫茶を訪ね
て』が河出書房新社より発売になり、好評発売中。