住宅地にあり、団地にもあり、また丘の上にもある給水塔ですが、そのほかどんな所に建っているのでしょうか。ということで、今回は都心からだいぶ離れたところにある給水塔をご紹介します。
文化の日には、文化の森の給水塔
都心から離れた給水塔が建つのは、東京都西多摩郡の森の中。都心からは拝島駅からJR五日市線に乗り換えて西に向かい、終点である武蔵五日市駅のひとつ手前、武蔵増戸駅で降ります。駅から北に20分ほど歩いたところで見えてくる給水塔が、文化の森給水塔です。
こんな感じです。写真の中央部分、森の中に頭が見えるのが給水塔。
写真から見て取れるように、これってもう“みちくさ”という感じでもないのですが・・・。まあ、立地からみた給水塔の分類を紹介、ということでご理解ください。
まるで「ロケットの発射台のようにも見える」ことから、給水塔ウオッチャーの間では「ロケットっぽい給水塔」ということで広く認知されています。たぶん。
さて遠くに見える給水塔を目指して、坂道、というよりも山道をしばらく歩くと文化の森に辿り着きます。文化の森という名前の由来については、調べたもののよく分かりません。老人ホームや学校などの施設が点在しているものの、文化的かと問われると、ちょっと?が浮かぶ感じです。
目の前に現れるのが、こちら文化の森給水塔。これまで紹介してきた給水塔とはまた違ったフォルムと存在感がありますね。ポップなカラーリングにして、無骨なシルエット。剥き出しのグレーな外層に囲まれているのが給水塔部分でしょうか。
プレートにもこの通り。「文化の森給水塔」と書かれて、あれ?「給水塔」ではなく、「給水所」ですね・・・。うーん、まあ、細かい事は良しとしましょう。
アーチ型のパーツが四方を囲むデザインです。80年代のヒーローロボットを彷彿とさせる色合いですね。超合金!といったワードが似合うような。水色に塗られている箇所が広いのはどうしてなのでしょうか。(水色の塗料って割安なんでしょうか。ガンプラもガンダムホワイトって塗料が高いので、汎用的な白で全部塗っちゃえ、なんて工作した思い出がフラッシュバックしますね。)
- あべ りょう
- http://blog.livedoor.jp/qsui10/
- 給水塔ってなんだかおもしろいなぁ、と給水塔を見上げたり、写真を撮ったりしています。好きな給水塔は、「六供給水塔(愛知県)」と「駒沢給水塔(東京都)」。絶好の撮影ポジションを探して団地内をウロウロしていると変な顔で見られるので、問い詰められた時のために、スクラップした給水塔ファイルは必携。