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近代的風景と、昭和の風景が混在する街として名高い「佃島」―――。
近代的風景と、昭和の風景が混在する街として名高い「佃島」。 「井戸ポンプの町」と言っても良いほどそれぞれ個性的な風景をもった井戸ポンプが大切に残されている。 佃島と呼ばれる地域は、「佃1丁目・2丁目」からなり、井戸ポンプは主に1丁目に集中。 小さな町なのですが、井戸ポンプの密度が濃いので、小一時間もみちくさすればたくさんの井戸ポンプ達とめぐりあえますよ。 井戸ポンプ探しの魅力は、“古び” “周囲の風景との競演” そしてなんと言っても、宝探しにも似た“発見”の喜びです。なので、ココでは、一部だけを紹介します。後は、みさなん自身の足で探してみてください。 005-1

小さい先輩と、でっかい後輩。

上の写真は、『高層マンションと井戸ポンプ』を一望できるお勧めの一基です。

005-3左の写真を見てください。ポンプの台座に古いミカンが置いてあります。 これは、”正月飾り”の名残です。 古くから日本では八百万の神という考えがあり、モチロン「井戸」にも神が宿ると考えられていました。(例として、弥都波能売神(みづはのめのかみ、水神) そのため、新年の輪飾り・注連縄を井戸ポンプにも付け祀るのですが、東京で井戸ポンプ対してこの風習が残されているのは、かなり貴重です。(文京区、千代田区の一部の井戸ポンプに対しても見られます)

005-8路地裏の古い防火水槽に、椿が植えられていました。その横には、現役の井戸ポンプが… 佃島以外にも東京には沢山の井戸ポンプが残されています。しかし、佃島ほど現役率が高い町は無いと思います。

005-13さらに、使われなくなった井戸にまで、埋めた跡も間違って井戸を踏まないようにしっかりと盛り上げてその上に塩まで撒くとは、驚きです。こういう文化がしっかりの残されているのも佃島井戸ポンプ群の魅力の一つです。