来年の事を云うと鬼が笑うと申しますが、今回は銭湯の初湯についてご紹介しましょう
師走も大詰め、いよいよおしせまってまいりました。
年越しを控えて皆さんも忙しくされていることと思います。
ところで来年の事を云うと鬼が笑うと申しますが、今回は銭湯の初湯についてご紹介しましょう。

あまりご存じない方も多いと思いますが、多くの銭湯では正月の松のうちに「初湯」の営業をしています。
多くは正月2日の午前中などに今年初めての風呂を沸かしてお客さんを迎えています。
(詳細は各銭湯の入口や番台に掲示されますし、銭湯組合のウェブサイトでも告知されたりします)

上の写真は武の湯(東京都八王子市千人町1-7-10)
屋号の入ったオリジナル暖簾の上にお正月のしめ飾りが掛けられています。


こちらは龍の湯(東京都町田市・廃業)。
お正月の晴天の空の下、たくさんの初湯をたのしむお客さんが来ていました。
いつもと違う陽の光が射す明るい浴室でのんびりと湯につかるのはとても気持ちのいいものです。
夕方の少し慌ただしさのある銭湯も良いですが、お正月特有ののんびり感のある初湯はまた格別。
これぞお正月の銭湯の楽しみ方、といった感じです。


風にゆらめく暖簾を眺めながら青空の下、ゆったりと湯上り感をたのしむのも良いものです。



藤乃湯(東京都羽村市神明台1-30-10)

もちろん青空の下、明るい時間帯での銭湯の建物観賞もお忘れなく。
この時間に営業している姿はなかなか見られません。

皆さんもお正月は明るく広いお風呂を楽しみに近くの銭湯の初湯に行かれてはいかがでしょうか?

ところで蛇足ですが去る12月22日の冬至の日、銭湯では柚子湯が供されてた所も多いようです。
このように古来よりの習慣に因んだ湯の行事をされているので、それを楽しみに行かれるのも良いかと思います。

それではみなさん、来年も良いお風呂を。





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  • 銭湯wiki

  • 1960年、東京生まれ埼玉育ち。現在は神奈川県藤沢市に在住。小さい頃は風呂屋のペンキ絵が描きかえられるのを心待ちにしていた子供でした。

  • 現在は路地裏散歩と居酒屋徘徊を趣味としており、産業遺産ならぬ生活遺産に興味を抱き銭湯や古建物などを見て巡っております。

  • 座右の銘は遠い温泉より近くの銭湯、かな。