古い街並みをあちらこちらみちくさしながら最後に銭湯にたどり着く。
今回は埼玉県の蔵の街として知られる小江戸・川越を歩いてきました。
川越は東京からJR埼京線、東武東上線、西武新宿線のいずれでもアクセスしている都内からもとても行き易い地であります。
近年観光化が進み、たくさんの人が訪れるようになりました。
古い街並みは市内の主に北側に広がっており、表通りの蔵造りの並ぶ街並みは休日になるとたくさんの人でごった返しています。
表通りの一番街は堂々とした蔵店造りの商家が並んでいます。
この通りは電柱が地下化されているためスッキリとした景色になっています。
古い街並みは見どころが多くてなかなか歩いてて楽しい。
そして観光客の少ない路地裏には活きた古いものがたくさん残っています。
今回は主に建物さんぽという感じで歩いて行きましょう。
こちらは昔のまま営業している商店街。
奥側は江戸期の文化文政時代の創業・鰻屋「小川菊」。
建物は通りから見ると上に向かって上の階に行くほど造りが後退して出来ており、見事な木造3階建てとなっています。
建物は大正14年頃の竣工という。
手前は明治元年創業の古い酒屋。
小川菊との境には防火用に煉瓦製のうだつが造られています。
古い建物は和風の蔵造りだけではなく洋風建築も残っており、現在も使われています。
写真の建物は埼玉りそな銀行川越支店(埼玉県川越市幸町4-1)。
元は1918年(大正7年)竣工の旧八十五銀行本店本館。
堂々とした党のある洋風建築物で平成8年に国の登録有形文化財に指定されています。
歩いているうちにだんだん夕刻に近づいていき、暗くなってきます。
観光客が退くのも早い川越ですが、この時間帯の建物もなかなか見応えがあります。
路地裏に古い映画館と並んで建っているのはモダン亭 太陽軒(埼玉県川越市元町1-1-23)。
昭和4年に建てられたという木造漆喰塗り2階建ての洋風モダン建築物はやはり国の有形文化財に指定されていて、外観はほとんど竣工当時の形態を保っており内部も当初から洋食食堂として造られた構造のまま現在も営業されています。
市役所前の通り沿いに出ると銅版が美しい3階建て看板建築の手打ちそば・百丈(埼玉県川越市元町1-1-15)。
昭和9年に建てられた建物は当初釣り具屋を営んでおり、当時の看板を建物脇に見る事ができます。
そして今回の最終目的地の銭湯「旭湯」。
表から見ると照明の中に脱衣場の格天井が見えています。
背後の煙突からは黒々と煙が上がっていて営業中である事が遠くからもわかります。
夕刻、銭湯の外観がいちばん美しく見える時間帯です。
さて、入りましょう。
表通りに面した入口の暖簾をくぐり抜け狭めの下足箱へ靴を入れて入ります。
番台で入浴料金を払い脱衣場へ。
脱衣場は天井が高く格天井になっています。
浴室面積を広くするためか浴室が脱衣場側に張り出していて少し狭めでした。
ロッカーは外壁側の造り付け。
さて浴室。
カランは両壁のみで島カランは無し。
男女境壁側にはサウナ室が張り出しています。
奥壁にはペンキ絵ではなく熱帯魚がたくさん書かれたかなり大きなタイル絵があります。
その大きさは壮観で、女性方浴室へも続いているようでした。
浴槽はその下に深浅二槽で左手は浅浴槽、右手の深い浴槽はバイブラで2人用の座ジェットになっています。
サウナは湿式でサイズは2~3人用、無料で利用できます。
相客は多く、カランは3分の2ほどうまっていました。
皆さん近所の旦那やご隠居衆で「おうっ!」とか声を掛け合っています。
湯はなかなか熱いめで、さすが小江戸の湯といったところでしょうか。
ゆっくりと湯を楽しんで散歩の疲れを癒します。
湯上がりにはドリンク類のケースと他にアイスのケースもあり各種売られていました。
旭湯
住所・埼玉県川越市元町1-8-6 営業15:30~23:50
お休みは月曜日
湯上りに暗くなった街の路地をぶらぶら歩きながら帰ります。
夕闇に沈む前の藍色の空に時の鐘(埼玉県川越市幸町15-2)が浮かび上がっていました。
近年観光化が進み、たくさんの人が訪れるようになりました。
古い街並みは市内の主に北側に広がっており、表通りの蔵造りの並ぶ街並みは休日になるとたくさんの人でごった返しています。
表通りの一番街は堂々とした蔵店造りの商家が並んでいます。
この通りは電柱が地下化されているためスッキリとした景色になっています。
古い街並みは見どころが多くてなかなか歩いてて楽しい。
そして観光客の少ない路地裏には活きた古いものがたくさん残っています。
今回は主に建物さんぽという感じで歩いて行きましょう。
こちらは昔のまま営業している商店街。
奥側は江戸期の文化文政時代の創業・鰻屋「小川菊」。
建物は通りから見ると上に向かって上の階に行くほど造りが後退して出来ており、見事な木造3階建てとなっています。
建物は大正14年頃の竣工という。
手前は明治元年創業の古い酒屋。
小川菊との境には防火用に煉瓦製のうだつが造られています。
古い建物は和風の蔵造りだけではなく洋風建築も残っており、現在も使われています。
写真の建物は埼玉りそな銀行川越支店(埼玉県川越市幸町4-1)。
元は1918年(大正7年)竣工の旧八十五銀行本店本館。
堂々とした党のある洋風建築物で平成8年に国の登録有形文化財に指定されています。
歩いているうちにだんだん夕刻に近づいていき、暗くなってきます。
観光客が退くのも早い川越ですが、この時間帯の建物もなかなか見応えがあります。
路地裏に古い映画館と並んで建っているのはモダン亭 太陽軒(埼玉県川越市元町1-1-23)。
昭和4年に建てられたという木造漆喰塗り2階建ての洋風モダン建築物はやはり国の有形文化財に指定されていて、外観はほとんど竣工当時の形態を保っており内部も当初から洋食食堂として造られた構造のまま現在も営業されています。
市役所前の通り沿いに出ると銅版が美しい3階建て看板建築の手打ちそば・百丈(埼玉県川越市元町1-1-15)。
昭和9年に建てられた建物は当初釣り具屋を営んでおり、当時の看板を建物脇に見る事ができます。
そして今回の最終目的地の銭湯「旭湯」。
表から見ると照明の中に脱衣場の格天井が見えています。
背後の煙突からは黒々と煙が上がっていて営業中である事が遠くからもわかります。
夕刻、銭湯の外観がいちばん美しく見える時間帯です。
さて、入りましょう。
表通りに面した入口の暖簾をくぐり抜け狭めの下足箱へ靴を入れて入ります。
番台で入浴料金を払い脱衣場へ。
脱衣場は天井が高く格天井になっています。
浴室面積を広くするためか浴室が脱衣場側に張り出していて少し狭めでした。
ロッカーは外壁側の造り付け。
さて浴室。
カランは両壁のみで島カランは無し。
男女境壁側にはサウナ室が張り出しています。
奥壁にはペンキ絵ではなく熱帯魚がたくさん書かれたかなり大きなタイル絵があります。
その大きさは壮観で、女性方浴室へも続いているようでした。
浴槽はその下に深浅二槽で左手は浅浴槽、右手の深い浴槽はバイブラで2人用の座ジェットになっています。
サウナは湿式でサイズは2~3人用、無料で利用できます。
相客は多く、カランは3分の2ほどうまっていました。
皆さん近所の旦那やご隠居衆で「おうっ!」とか声を掛け合っています。
湯はなかなか熱いめで、さすが小江戸の湯といったところでしょうか。
ゆっくりと湯を楽しんで散歩の疲れを癒します。
湯上がりにはドリンク類のケースと他にアイスのケースもあり各種売られていました。
旭湯
住所・埼玉県川越市元町1-8-6 営業15:30~23:50
お休みは月曜日
湯上りに暗くなった街の路地をぶらぶら歩きながら帰ります。
夕闇に沈む前の藍色の空に時の鐘(埼玉県川越市幸町15-2)が浮かび上がっていました。
- まぁやぁ
- 銭湯と路地裏散歩な日々
- 銭湯wiki
- 1960年、東京生まれ埼玉育ち。現在は神奈川県藤沢市に在住。小さい頃は風呂屋のペンキ絵が描きかえられるのを心待ちにしていた子供でした。
現在は路地裏散歩と居酒屋徘徊を趣味としており、産業遺産ならぬ生活遺産に興味を抱き銭湯や古建物などを見て巡っております。
座右の銘は遠い温泉より近くの銭湯、かな。