外蛇口が設置されている場所の多くは、換気口や送水口などをはじめとする様々なモノが近くに設置されている。
これまでの6回では外蛇口単独で撮ったものを中心に見て頂いたが、
今回は他のモノとコラボレーションしているものを楽しんで頂きたい。

まず最初の画像は塩ビパイプとのコラボレーションである。
換気口だと思うが、実際にはどうかわからない。
そして外蛇口は背が高いタイプとなっていて、なかなか興味深い。
まるで後ろのタイルと合わせたかのような配置もすばらしい。
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続いては送水口とのコラボレーション。
これがとっても素晴らしい!
用途は違うものの、同じ「水を出すものたち」だからなのか見ていて安心する。
抜群の安定感である。
外蛇口の下にプレートがあるので、
もしかしたら昔は箱入り娘タイプだったのかも知れない。
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洗濯機やパイロンに囲まれているものの、
ホースのおかげで外蛇口の存在感が強く見えている一品。
後ろの壁がトタン板なのも堪らない。
それにしても様々なモノに囲まれて賑やかである。
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またまた送水口であるが、ここはホースが絡まっている。
箱入り娘タイプで、しかも蓋が閉まっているために外蛇口が見えないが、
ここは立派な外蛇口であることがホースによって確認できる。
お互いに寄り添う姿が愛おしい。
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ここでは車のホイールを上手に使用している。
今までのとは少し毛色が異なるモノではあるが、
あまりにもうまく収まっていたので紹介したい一品である。


個人的な見解として「みちくさ学会」の理念の根底にあるのは
「今まで見えてなかったモノが見えるようになる」ことと考えている。
その過程の中で「視点を変えてモノを見てみる」ことを行うと、
今までと違った見え方になり、見えてなかったモノが見えてくる。
外蛇口を見ていく中でも周りも一緒に見ていくことで、
今回のような送水口やタイヤが見えてきて面白くなってくるのだ。

漠然と目に入ってただけのモノを意識して見えるようになると、
同じ景色も今までと違って見えてくるから面白い。
そうなったら、みちくさの達人と言えるのかも知れない。