この度みちくさ学会でトマソンをご紹介することになった川浪と申します。宜しくお願いします。 早速ですが、トマソンというものをご存知でしょうか。みちくさや路上観察がお好きな方はご存知だと思いますし、とは言えどもそうでない方もいらっしゃるかと思いますので、初回はトマソンについてのお話をします。
路上観察において、トマソンは非常に古くメジャーなものです。しかし、今現在もトマソンを追いかけている方というのは、正直あまりみかけませんし、web上で継続してトマソンを紹介しているサイトというのも当時からトマソンを観測している吉野忍氏の「トマソン・リンク」くらいしかないと思います。
それもそのはず、トマソンというものの発生は実に40年近く前、 1972年にまでさかのぼるものだからです。その成立は赤瀬川原平、南伸坊、松田哲夫といった諸氏によって明らかにされ、その成果として1983年に路上観察の名著「超芸術トマソン」が上梓されました。路上観察という言葉は彼らを中心として市民権を得たと言っても過言ではないでしょう。
その結果として80年代にはトマソン、路上観察のブームといったようなものがあったのですが、長い時間を経て最近はあまりその存在について語る者は少なくなったわけです。そしてそんなものを未だに僕は、追いかけています。
ではトマソンとは何か。それは「無用の長物」である、という簡潔な一言で言い表されます。「それだけではよくわからないよ」という方、冒頭の写真と次に掲載する写真をご覧下さい。

いかがでしょうか、何か不思議ではありませんか?
なんで2階にドアがあるんだ!
なんで何もないのに門があるんだ!
これが、トマソンです。1つ目を「高所ドア」、2つ目を「無用門」と言います。他にも「原爆」「安部定」「もの食う木」「アタゴ」「カステラ」「ウヤマ」などなど、その名前を聞いただけでは何のことやらさっぱりわからないものが前述した「超芸術トマソン」の中で定義付けられています。
風景に溶け込んでいるようでありながら、注視してみると異形。日常の中のほつれ。意味のわからない存在。そんな奇妙なものを観察する事について、これからこの場所でお付き合い願いたいわけです。
定義が明確にされているので、何か難しいなと感じたりとっつき辛いなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、トマソンってこうやって出来たんだ、という事だけを頭の隅っこの方にかすかに留めていただいて、後は気楽にご自身で見慣れた街角にあるかもしれないトマソンを見つけて楽しんでいってもらえると嬉しいです。
だってここはみちくさ学会。みちくさをするために本を一冊きっちりと読み終えてないとダメだなんて、それは全然みちくさではないですよね。だからもう、気楽にぷらぷら歩いて「あれ何かちょっと変わってない?」といった発見を楽しめればそれで充分ではないか、と思います。頭でっかちになる必要は全くもって、ありません。

トマソンというものがどうやら日常の風景のどこかに紛れているようだ、という視点で住み慣れた街を歩いていると、このようなものが案外身の回りにあったりしますので、ちょっとあたりを眺めてみられるといいかもしれません。
ちょっと固い文章になってしまいましたが、次回からは具体的なトマソンの例やどういったところにトマソンが比較的多いのかといった事柄についてご紹介していきます。

路上観察において、トマソンは非常に古くメジャーなものです。しかし、今現在もトマソンを追いかけている方というのは、正直あまりみかけませんし、web上で継続してトマソンを紹介しているサイトというのも当時からトマソンを観測している吉野忍氏の「トマソン・リンク」くらいしかないと思います。
それもそのはず、トマソンというものの発生は実に40年近く前、 1972年にまでさかのぼるものだからです。その成立は赤瀬川原平、南伸坊、松田哲夫といった諸氏によって明らかにされ、その成果として1983年に路上観察の名著「超芸術トマソン」が上梓されました。路上観察という言葉は彼らを中心として市民権を得たと言っても過言ではないでしょう。
その結果として80年代にはトマソン、路上観察のブームといったようなものがあったのですが、長い時間を経て最近はあまりその存在について語る者は少なくなったわけです。そしてそんなものを未だに僕は、追いかけています。
ではトマソンとは何か。それは「無用の長物」である、という簡潔な一言で言い表されます。「それだけではよくわからないよ」という方、冒頭の写真と次に掲載する写真をご覧下さい。

いかがでしょうか、何か不思議ではありませんか?
なんで2階にドアがあるんだ!
なんで何もないのに門があるんだ!
これが、トマソンです。1つ目を「高所ドア」、2つ目を「無用門」と言います。他にも「原爆」「安部定」「もの食う木」「アタゴ」「カステラ」「ウヤマ」などなど、その名前を聞いただけでは何のことやらさっぱりわからないものが前述した「超芸術トマソン」の中で定義付けられています。
風景に溶け込んでいるようでありながら、注視してみると異形。日常の中のほつれ。意味のわからない存在。そんな奇妙なものを観察する事について、これからこの場所でお付き合い願いたいわけです。
定義が明確にされているので、何か難しいなと感じたりとっつき辛いなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、トマソンってこうやって出来たんだ、という事だけを頭の隅っこの方にかすかに留めていただいて、後は気楽にご自身で見慣れた街角にあるかもしれないトマソンを見つけて楽しんでいってもらえると嬉しいです。
だってここはみちくさ学会。みちくさをするために本を一冊きっちりと読み終えてないとダメだなんて、それは全然みちくさではないですよね。だからもう、気楽にぷらぷら歩いて「あれ何かちょっと変わってない?」といった発見を楽しめればそれで充分ではないか、と思います。頭でっかちになる必要は全くもって、ありません。

トマソンというものがどうやら日常の風景のどこかに紛れているようだ、という視点で住み慣れた街を歩いていると、このようなものが案外身の回りにあったりしますので、ちょっとあたりを眺めてみられるといいかもしれません。
ちょっと固い文章になってしまいましたが、次回からは具体的なトマソンの例やどういったところにトマソンが比較的多いのかといった事柄についてご紹介していきます。

- 川浪 祐
- From Basshead For
- 1975年生まれ。中学生の頃父親の書棚にあった「超芸術トマソン (ちくま文庫)」を読んでしまい、トマソン探しの人生を送るようになる。元々は音楽やフェスの話などをしていたブログも今ではすっかり路上観察一色。。

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