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さまざまな形の給水塔を眺めているうちに「あれ、こんなようなの前にも見たことあるなぁ」と感じることがあります。
”まったく同じ形のものがない”というのが給水塔の魅力のひとつでもありますが、とは言え、ひとつひとつ全ての給水塔が全くバラバラの形をしているかと、さすがにそんな事はなく、いくつかのパターンに分類することができます。

給水塔に限らずですが、何かしらのオブジェクトを撮り集めるコレクション性が「みちくさ」の第一の面白さであるなら、集めたオブジェクトを自分なりに分類してみるという、ある種クリエイティブな作業が、第二の面白さなんじゃないかなぁと思います。

というわけで今回は、いくつかのパターンのうちのひとつ「神殿型」を紹介します。「神殿型」と、さも当たり前のように言いましたが、僕しか提唱していませんので、学校や職場で給水塔の話をするときは(そんな時があるか分かりませんが)、ご注意ください。

写真は、京成西船駅の北、UR都市機構行田団地の手前に建つ「船橋高架水槽」です。給水タンクを支える足が、なんだか古代ギリシアのパルテノン神殿のような周柱式神殿をイメージさせるところから「神殿型」を分類してみました。

残念ながら給水塔の周りには柵が張り巡らされていて、近づくことは出来ませんが、遠くからでも荘厳な風格を感じることができます。エンタシスは、・・・ないですかね。

同じような神殿型給水塔としては、名古屋市中村区の稲葉地給水塔を挙げることができるでしょう。なぜなら演劇練習施設を備えた稲葉地給水塔は別名「アクテノン」と言い、アクトとパルテノンを掛け合せた名前(結構パルテノンによせてますが)の通り周柱式神殿のような造形であるからです。詳しくはこちら


ちなみにこちらの給水塔は、京成西船の駅を降りてからしばらく歩かないと見えてこないのですが、一級の給水塔であるところの証し”日常の中の非日常”も味わう事ができます。

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田畑がひろがるその奥に団地、そして団地の奥に「なんかある!?」な風景。ボルテージが上がります(勝手に)。

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近づいてみるとこんな感じです。手前の団地よりも、奥の給水塔の方がデカいですね。

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さらに近づくと、住宅地の屋根の向こうに給水塔。実際のサイズが何となく掴めるでしょうか。今想像されたサイズの3倍は大きいです。

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初めての街を歩いていて、向こうにこんな風景が広がったら「みちくさ」してみたくなりませんか?




  • あべ りょう

  • http://blog.livedoor.jp/qsui10/

  • 給水塔ってなんだかおもしろいなぁ、と給水塔を見上げたり、写真を撮ったりしています。好きな給水塔は、「六供給水塔(愛知県)」と「駒沢給水塔(東京都)」。絶好の撮影ポジションを探して団地内をウロウロしていると変な顔で見られるので、問い詰められた時のために、スクラップした給水塔ファイルは必携。