さて、今回はあるマンホーラーの夏休みの過ごし方をご紹介したいと思います。
まずは旅行計画
そう、マンホーラーの夏休みの旅行の基準は、旅行先に撮ってみたい蓋があるかです。旅行先の候補に、どんなマンホール蓋があるかの情報収集から開始します。ただし、家族持ちの場合は自分の行きたいところと、家族が楽しめるかの調整がありますので、その地域の観光スポットを徹底的に調査するのも忘れてはいけません。
地域が決まったら、天気予報とにらめっこです。なるべく晴天が続きそうな日程を考えます。まぁ、残念ながら今の天気予報の精度では、長期の予報の精度は高くないので、なるべく直前まで検討を続けます。(まあ、結局最後は賭けなんですけどね。)
そして最後は移動手段をどうするかです。車でまわるのか?電車で回るのか?の作戦をたてます。私はまだおこなっていないのですが、夏休みのマンホーラーには、強い味方の「青春18切符」がありますので、徹底的に電車でまわるという手もあります。
今年は、兼六園や近江町市場などの観光名所や輪島、和倉などの温泉。そしてまだ見ぬマンホール蓋がある地域として北陸を選び、金沢を中心に回ってみることにしました。
旅行の手配が終わった後は、天気図とのにらめっこです。。。まあ、いくら見ても当日の天気はなるようになるしかないのですが、祈るような気持ちでチェックを続けます。
ということで、今回は北陸に出発です。
祈りはつうじなかったようです。。。前日の時点で、曇と雨の予報となってしまいました。こうなってしまうと、後はどのようなルートが、一番雨がふらないだろうかの選択です。小松空港を降りると、雨が降った後のようです。これはラッキー!!目的地の兼六園までのルートを考えます。
まず一つ目の候補は、石川県の美川町です。美川町は江戸時代には北前船の寄港地として賑わったことから、北前船がデザインされた蓋です。
近づくにつれて、いやな予感です。。。道路がぬれています。あああ、これはやばいかなと思って、目的地の北陸本線 美川駅につくと。。。
旧美川町(白山市章版)の蓋(2011年8月撮影)
残念!!雨が残っていました。。。こんな時にはちょっと街をさがします。金沢方面に向かって、移動していると、ありました!
旧美川町(旧美川町町章版)の蓋(2011年8月撮影)
見事に乾いている蓋です。。。しかもこちらは旧美川町の町章付きです。これは幸先よいですね。。。
お次は金沢市内です。兼六園での観光の後、兼六園にある有名な徽軫灯籠(ことじとうろう)が描かれた消火栓蓋を探します。。。事前に調べていた情報によると、中心部の繁華街「香林坊」にあるとのこと。。。雲行きが怪しくなってきたので、すぐに移動することにしました。
ちょうど香林坊についた時に、恐れていた事が。。。そう、土砂降りの雨が降ってきたのです。夏のマンホーラーの大敵「突然の豪雨」です。。。終わったかと思いましたが、あきらめずに探してみると。
なんとアーケードの下にありました。しかも琺瑯看板とのコラボです。
金沢市の消火蓋と琺瑯看板(2011年8月撮影)
金沢市の消火蓋(2011年8月撮影)
無事に撮影ができたので、今晩の宿、輪島に向かいます。
途中狙っていた内灘町を通ります。ここにはとても素晴らしいデザインの蓋があるんです。
町内に入ったところ、色無し版はたくさんありましたが、カラー版はありません。。。地図を見てあたりをつけたところ(北鉄浅野川線の内灘駅、内灘町役場)にもありません。雲行きも怪しく、日没の時間も迫ってきました。。。
このままだとタイムアップか、うーーん、困った。こうなれば、最後の手段である下水道処理センターである内灘町浄化センターに向かおうと思い車を走らせたところ!なんとカラー蓋が!完璧に偶然です。マンホの神様がほほえんでくれました。
とはいうものの日没がせまり、日本海側からの強風、、、そして風に混じってぱらぱらと大粒の雨が降り出してきます。せっかくの素晴らし蓋が雨に濡れてしまう。。。これはまずい。
内灘町の蓋(2011年8月撮影)
上の写真のように大粒の雨の跡がマンホール蓋についてしまっています。
ここで取り出したのは、使い捨ての雑巾です。雑巾を使った夏限定の技の出番です。そう強烈な日差しに照らされた蓋の表面は、かなりの熱さになっているので、多少の雨なら雑巾で拭くとすぐに乾いてくれるのです。今回はなんとかその技が使えたので、比較的綺麗に撮影ができました。
内灘町の蓋(2011年8月撮影)
素晴らしいデザインの蓋が無事に撮影できました。
二日目
さて二日目は、輪島市からスタートです。そう、この旅で一番狙いたい蓋がある市です。それは地元の祭り御陣乗太鼓が描かれた蓋で、マンホール蓋界一と思われる迫力のある蓋です。輪島市には、他にも2種類の色蓋もあり、今回の目玉として考えていました。有名な輪島の朝市を楽しみながら、蓋を探します。。。おお、あるあるデザイン蓋、まず色無しの蓋はすぐに見つかりました。この調子だったらカラーもすぐあるだろうと思ってからが長かった。。。「輪島漆器」の蓋は、すぐに見つかったのですが、他がなかなか見つからない。
輪島市の蓋(2011年8月撮影)
朝市周辺をくまなく探したのですが、見つからない。一度輪島の朝市近辺をあきらめ、定番の市役所へ向かったのですが、フロアには見当たらない。案内係の方に聞き込みをおこなったところ、輪島市の浄化センターに蓋が飾ってあるとの情報を仕入れる。浄化センターに向かう前に念のために市役所の回りを一周したら、ようやくお目当て「御陣乗太鼓」の蓋を発見。
輪島市の二重蓋(2011年8月撮影)
かなり傷んでいますが、お目当ての蓋を撮った跡は、浄化センターに向かいます。
輪島市役所 建設部 下水道課 浄化センターの展示蓋(2011年8月撮影)
これはラッキーです。輪島市にある三つのカラー蓋がまとめて撮影できました。
さて、後は地面にある「朝市のおばちゃん」蓋です!やっぱり、朝市周辺にあるだろうとあたりをつけ、地図を見てみるとさっきチェックし損なった通りがあると判明!すぐに戻るとありました。ありました「朝市のおばちゃん」蓋です。
輪島市の蓋(2011年8月撮影)
ということで、蓋をあけてみると、、、なんと一番はじめに見つけた「輪島漆器」のそばにあったんです。しかも状態は悪かったのですが、「御陣乗太鼓」の蓋もあったりして。。。まあこんな事もありますね。。。
その後は、穴水町の蓋、能登島の蓋(1、2)、七尾市の蓋を撮影して2日目は終了です。
三日目
三日目は、天気図とにらめっこしながら、港町氷見市に向かいます。途中で偶然見つけた七尾市の漁業集落排水の蓋が撮影できたのはラッキーでした。気をよくして氷見市にはいり、氷見線の氷見駅や、観光名所の「道の駅氷見(フィッシャーマンズワーフ海鮮館)」で探すもカラーが見つかりません。。。これは困ったと氷見駅にあった氷見市観光案内所の方に聞くと、はじめに対応して下さった方はわからなかったのですが、奥にいた方が、商店街のこの辺にあるよとアドバイスをくれたのでさっそく向かいます。
氷見市の蓋(2011年8月撮影)
教えてくれた通り、商店街の中にカラー蓋はありました。氷見市は寒ブリで有名な町なので、マンホール蓋も寒ブリです。青色の蓋以外に緑の蓋もありました。
さて残り時間が少なくなったので、最後の場所を考えます。。。ちょっと遠かったのですが、まだ撮影していない場所で、なおかつ観光ができるところとして、世界遺産の白川郷を選択しました。天気予報はどこも雨模様だったので、観光を優先した感じです。
現地に近づくにつれて、かなりの雨が降っています。。。
白川村の蓋(2011年8月撮影)
めげずに撮影しましたが、やっぱり乾いた蓋を撮りたかったですね。またいつかきて撮影しようと心に誓った白川郷訪問でした。
今年の夏休み旅行の成果
残念ながら、雨との戦い、そして蓋位置の予測が外れた夏休み旅行でした。ネットで探すと「御陣乗太鼓」のカラー蓋には二重蓋ではなく通常蓋もあり、この通常蓋が見つからなかったのが残念でしたが、天気が悪かったにもかかわらず、広範囲にわたっていろんな蓋を撮影できたのは収穫です。今回うまく撮影できなかった輪島市(御陣乗太鼓)の蓋や、白河村の蓋などはいつかまた撮影旅行に行きたいものですね。
なお輪島市(御陣乗太鼓)の通常蓋の正確な場所をご存じの方はぜひTwitterかFacebookでご連絡ください。
- 森本 庄治
- Twitter ID morimoto_t
- 奈良井宿のマンホール蓋を今はなきPhoto共有サービスにアップしたところ反響があったのに驚き興味をもつ。マンホール蓋界の中ではまだ新参者。
- コラボレーションソフトの専門家として活動している影響で、ソーシャルソフトを使った趣味の展開にはまっており、Twitter上のハッシュタグを使ったマンホール蓋ネタ #manhotalkやガンダムメカネタ#msvtalk。
- ブログではマンホール蓋の#Manhotalk、土産物 おもに!!「出張みやげ日記」。ソーシャルソフトのサービス マンホールマップなどを実施中