京都市内某所。
二階建ての町屋が並ぶ京都ではどこでも見られるような通りですが、ここがかなりすごい。
知る限り日本一、鍾馗さんが密集した通りなのです。
目が回りそう
問題のストリートはわずか100mほどの短いもの。もちろん名無しの通りです。
昨年3月に発見し、今年の9月に再訪して上記の地図を作りました。
きょろきょろと忙しく大汗をかき、かなり混乱していたので間違いがあるかもしれません。
全部で17体。
通りの両側の家が32軒ですので、2軒に1軒は鍾馗さんをあげていることになります。
あまりに静かな通りですので、詳しい地名はここには記しません。
興味のある方は探してみてくださいね。
京都市というだけではあまりに広いので、ひとつだけヒントをだすと北区です。
ちなみにオタッキーなデータ分析となってしまいますが
鍾馗さんの分布密度をいくつかの町で比べてみると・・
世帯数 | 鍾馗さんの数 | 鍾馗さんの密度 | |
京都市上京区 | 43,432 | 561 | 77軒に1体 |
京都市全体 | 682,371 | 1,782 | 383軒に1体 |
奈良市 | 147,408 | 255 | 578軒に1体 |
近江八幡市 | 28,591 | 211 | 136軒に1体 |
世帯数は平成22年国勢調査。鍾馗さんの数は筆者独自調査(^^;
奈良も近江八幡も名だたる鍾馗さんの名所。それでもこんなもので、
鍾馗さんがなかなか見つからないわけですね。
京都の場合は郊外の新興住宅地にはほとんどありませんし、世帯数のかなりの割合がマンション世帯と思われますのでかなり少なめに数字がでており、市街地中心部では上京区の数字が実感に近いと思います。
そして鍾馗ストリートは2軒に1体。すごい。
「鍾馗団地」
あっ、あと一か所、愛知県は豊橋市の郊外に鍾馗団地があるのを忘れていました。ここは戸建て住宅が並ぶ新興の住宅団地の多くの家に鍾馗さんがあがっているのです。
その数ざっと80軒。壮観ですが、鍾馗さんの種類は2つだけなので、
残念ながら見ていてあまり面白いものではありません。
おそらくは物好きなデベロッパーが一律であげていったのだと思われます。
ここの紹介記事はこちらをご覧ください。
鍾馗を尋ねて三千里
解けない謎
さて京都のストリートに戻ると、ここの17体には11種の鍾馗さんが見られます。通りに並ぶ家はほぼ同じ造りですので、同じ時期に建てられたようです。
1946年の航空写真で見ると、既に立ち並んでいるのが確認できるので、
戦前もしくは戦後すぐの建築のようです。
同時期に建てられたのになぜこんなにいろいろな鍾馗さんがあがっているのか?
住民に聞き取りができていないので謎は解けません。
さてストリートの鍾馗さんを見ていきましょう。
通りの北西から。
通りの南側を西から。日陰になるので手ブレが多くスミマセン。
今回登場した鍾馗さん
京都市北区某所 <0050> | 京都市北区某所 <0054> | 京都市北区某所 <0058> | 京都市北区某所 <0063> | 京都市北区某所 <0084> |
京都市北区某所 <0087> | 京都市北区某所 <0089> | 京都市北区某所 <0175> | 京都市北区某所 <0200> | 京都市北区某所 <0592> |
※写真をクリックすると筆者のブログ「鍾馗を尋ねて三千里」の解説ぺージが開きます。
※<>内の数字は筆者HP「鍾馗博物館」内・収蔵室の通し番号です。
- Kite
- 鍾馗を尋ねて三千里
- 鍾馗博物館
- 愛知県在住の会社員、1961年生まれ。
週末のたびに関西方面へ遠征し、民家にひそむ鍾馗さんに望遠レンズを向けてます。
不審尋問には笑顔とポケット版鍾馗ファイルで対抗するも、追い払われることもしば
しば。