前回はニッチのお話をしました。
町並みから町家が解体されてポカンと空いた場所にニッチができるのですが、今回は周りが解体されてポツンと残った町家「ポツン」についてお話しましょう。
前回下の写真のニッチを紹介しましたが実はこれはポツンタイプでもあるのです。
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角度を変えるとこんな感じ。これでは隣のビルにつっかえ棒をするのも無理はない。
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しかしこれは恵まれた例。これなどは裏から見るとやばい感じです。
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これもすごい、薄い。どうやって住んでいたのでしょう?
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周りが抉り取られたようなポツン。要塞っぽい。
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「お隣が壊されてもうちは意地でも出ていきまへんえ」という住民の声が聞こえてきそうですが、次に紹介する二つはさらにすごい。
家が建っているというよりは駐車場に家が停まっているという趣
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最後、駐車場に浮かぶ島のような趣。
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開発の荒波に耐えるその姿に僕らは涙をこらえることができないが、ここで紹介したポツンの多くはお亡くなりになっている。時代に抗い続けた君たちの姿を僕らは永遠に忘れないだろう。