みちくさ、というものは目的を持ってするものではないのかもしれません。思いがけずに何か素敵なものに出会える、もしくはささやかだけどちょっと楽しいなこれ、と思えるようなものに出会えるのがみちくさの喜びなのでしょう。 そしてその可能性は、トマソンという街角の無用の長物を知っていると少し高まるのだと思います。今回はそんなお話を差し上げようかと思います。
「となり町戦争」などで知られる三崎亜記さんという作家がいます。普通のようで少し変わった日常を書く方なのですが、氏の著作に「バスジャック」(集英社文庫)という短編集があります。その第1編目に「二階扉をつけてください」という作品があります。非常に変わった題名なのですが、町内の殆ど全ての家にいつのまにか二階に扉が取り付けられていて、主人公は慌てて意味もわからず二階扉というものを取り付けるのだが・・・という話です。
筒井康隆か星新一か、というような変わった設定の作品なのですが、トマソン愛好家、トマソニアンには全然変わっているようには思えない。それもそのはず、実際にあるからです、二階に扉がある家が。しかもとてもレアですが、写真のように2つもある場合もあったりします。
前置きが長くなりましたが、トマソンの中には「高所ドア」というものがあります。これがすなわち「二階扉」なのです。
もちろん、二階に扉がある建物なんていっぱいあります。しかし繰り返しますがトマソンとは「無用の長物」なのです。つまり、「二階に扉があるのだが、そこから出入りする事は出来ない」というのが高所ドアの最大の特徴にして魅力なのです。
なぜ一階に降りる階段も、物干し場もないところにドアだけがあるのか。それはもう、完璧に謎なのです。その家にお住まいの方に伺えば理由はわかるのかもしれないのですが、実はそれはもったいないな、と個人的には思います。理由を聞かずに勝手に想像するのが高所ドアトマソンの、いやトマソン全般の楽しみではないかと思います。
高所ドアを横から撮影してみたのですが、ドアの先は見事に屋根。何かあったからドアをつけたのは間違いないのでしょうが、今となっては知るすべもない。そして、そんな奇妙な状態がこのドアがまさにトマソン、無用の長物である、のだと無言で訴えているのです。
実はなかなか出会う事の出来ない高所ドアトマソンですが、逆にいきなり出現したりします。また、あまりにも風景と溶け込んでいて、しばらくの年月気づかないまま通りすぎていた、という物件も多々あります。私事ですが、4年も気づかずに通過していたのが上記の物件。だから実は、皆さんの身の回りにもひっそりとあるかもしれませんよ、高所ドア。そして発見した時の驚きと喜びが、トマソンを探す事をやめさせないのだ、と思います。

「となり町戦争」などで知られる三崎亜記さんという作家がいます。普通のようで少し変わった日常を書く方なのですが、氏の著作に「バスジャック」(集英社文庫)という短編集があります。その第1編目に「二階扉をつけてください」という作品があります。非常に変わった題名なのですが、町内の殆ど全ての家にいつのまにか二階に扉が取り付けられていて、主人公は慌てて意味もわからず二階扉というものを取り付けるのだが・・・という話です。
筒井康隆か星新一か、というような変わった設定の作品なのですが、トマソン愛好家、トマソニアンには全然変わっているようには思えない。それもそのはず、実際にあるからです、二階に扉がある家が。しかもとてもレアですが、写真のように2つもある場合もあったりします。前置きが長くなりましたが、トマソンの中には「高所ドア」というものがあります。これがすなわち「二階扉」なのです。
もちろん、二階に扉がある建物なんていっぱいあります。しかし繰り返しますがトマソンとは「無用の長物」なのです。つまり、「二階に扉があるのだが、そこから出入りする事は出来ない」というのが高所ドアの最大の特徴にして魅力なのです。
なぜ一階に降りる階段も、物干し場もないところにドアだけがあるのか。それはもう、完璧に謎なのです。その家にお住まいの方に伺えば理由はわかるのかもしれないのですが、実はそれはもったいないな、と個人的には思います。理由を聞かずに勝手に想像するのが高所ドアトマソンの、いやトマソン全般の楽しみではないかと思います。
高所ドアを横から撮影してみたのですが、ドアの先は見事に屋根。何かあったからドアをつけたのは間違いないのでしょうが、今となっては知るすべもない。そして、そんな奇妙な状態がこのドアがまさにトマソン、無用の長物である、のだと無言で訴えているのです。実はなかなか出会う事の出来ない高所ドアトマソンですが、逆にいきなり出現したりします。また、あまりにも風景と溶け込んでいて、しばらくの年月気づかないまま通りすぎていた、という物件も多々あります。私事ですが、4年も気づかずに通過していたのが上記の物件。だから実は、皆さんの身の回りにもひっそりとあるかもしれませんよ、高所ドア。そして発見した時の驚きと喜びが、トマソンを探す事をやめさせないのだ、と思います。

- 川浪 祐
- From Basshead For
- 1975年生まれ。中学生の頃父親の書棚にあった「超芸術トマソン (ちくま文庫)」を読んでしまい、トマソン探しの人生を送るようになる。元々は音楽やフェスの話などをしていたブログも今ではすっかり路上観察一色。。

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