東京スカイツリーみちくさ、路上観察、散策、史跡巡り、土木建築見学など“みちくさのヒント”が転がっているだろう!と思われるイベントにみちくさ学会事務局員のふたりが足を運びレポートする連載記事企画、それがイベントレポートです。
今回は建設も終盤に差し掛かった感のある「東京スカイツリー」を、みちくさ学会の事務局阿部がレポートします。「東京スカイツリー」でイベントが行われているワケではありませんが、巨大タワーの建設というそもそもが“みちくさ”好きにとっては、イベントと言えるだろうという事で出かけてきました。

「東京スカイツリー」は言わずと知れた東京の新名所、「東京スカイツリー」という名称は18,000案を超える一般公募から正式決定しました。取材時は470mでしたが、完成すれば634mに到達する予定で、これは以前「番外編 ドバイで超高層ビルを求めてみちくさする」で紹介したブルジュ・ハリファに次ぐ、世界第2位の自立式建造物となる見込みです。


“逆さスカイツリー”を堪能

取材日は9月下旬、青空は快晴で気温も穏やか、「東京スカイツリー」の最寄り駅である押上駅と業平橋駅には観光で訪れる人でごった返していました。人の流れは駅を出て、「東京スカイツリー」の足元まで向かっていましたが、”みちくさ”的にはこの流れに逆らい浅草通りを東に向かいます。

向かった先は、隅田川と旧中川を結ぶ北十間川にかかる「十間橋」です。なんとここでは、逆さ富士ならぬ”逆さスカイツリー”を眺めることができるというのです。

こちらが「十間橋」こちらが「十間橋」、“逆さスカイツリー”を眺めようと人が集まります。
逆さスカイツリー北十間川に映るスカイツリー、これぞ逆さ富士ならぬ“逆さスカイツリー”だそうです。

あいにく逆光での撮影あいにく逆光での撮影となってしまいましたが、天気と時間帯を計算すればよりキレイな“逆さスカイツリー”を拝むことが出来そうです。

張り紙このロケーションで撮影する人も多いようで、「通行者のため、歩道をあけていただきますようお願いします」という張り紙もありました。撮影時は注意したいですね。

東京タワーをとうに追いぬいてしまった「東京スカイツリー」ですから、タワーの麓では、広角レンズでも使わない限りカメラを横に構え、全景を収めるのは至難の技です。縦に構えれば解消される問題でもありますが、ここ「十間橋」付近では、カメラを横にしたまま全景をとらえることも出来るのです。

ミラーを利用するという方法答えはこちら。電柱に設置されたミラーを利用するという方法です。これならばカメラを横にしたまま全景をとらえることも簡単です。ツリーがちょっと歪んでしまうのはご愛嬌。


「東京スカイツリー」のゆるキャラとは?

「おしなりくんの家」都営浅草線押上駅の浅草通り側出口付近にあるのが、「東京スカイツリー」に因んだゆるキャラ「おしなりくん」の住む、その名も「おしなりくんの家」です。そのままですね。

おしなりくんとは、押上・業平地区の地元商店街有志による地域活性化プロジェクトのひとつで、公募によって決定した地域活性を担うキャラクターです。

押上・業平橋地区の「押(おし)」と「業(なり)」からとって「おしなりくん」と命名しました 
(公式サイト おしなりくんプロフィールより)

まず先行して「おしなりくん」という名称が決定し、その名前に対してのキャラクターデザイン募集が行われました。結果563点にもおよぶ応募があり、平安人のような風貌のおしなりくんに決まったというワケです。

家の片隅に鎮座する「おしなりくん」家の片隅に鎮座する「おしなりくん」、にこやかです。ちなみに頭上にあるのはタワーをイメージした烏帽子だそうです。

残念ながら採用に至らなかった「おしなりくん」のキャラクターデザインそのほか「おしなりくんの家」には、残念ながら採用に至らなかった「おしなりくん」のキャラクターデザインも展示されています。思わぬアイデアに驚かされます。


「東京スカイツリー」は2012年春の完成予定です。全長も2/3を越え、いよいよ大詰めを迎えています。巨大タワー建設の様子を目の当たりにすることができる、という今しか味わえない面白さを見学に足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考サイト
 ・TOKYO SKY TREE
 ・押上・業平橋地区5商店会 oshinari.jp